超特化Webサイト・超特化ブログでのSEO集客

YoheiKoブログは2023年4月頃に月間14,000PVを達成しました。収益は平均的に月間7,000円ほどです。本稿はブログやサイトのPVや収益が伸び悩んでいる方向けに、SEOを通じた集客の基本、超特化ブログのジャンル選定、マインドマップを活用したサイト設計、最後に広告を通じた収益化の方法をご紹介します。初めてブログを書く方はこちらの私も記事も参考にしてください。

本稿の上段アイキャッチ画像はYoheiKoブログの2023/5/18から2023/6/17日までの1ヶ月間のPVです。左下の数字14,395がこの1ヶ月間のPVです。


広義のサイト設計 – SEOの基本

WebサイトやブログのSEOを通じた集客で最も大切なことは、記事を量産することでも、検索キーワードをやたら文中に埋め込むことでもなくサイト設計です。ブログを始めたものの、PVが伸び悩んでいる方の大部分はサイト設計があいまいな可能性があります。サイト設計とは「誰のどのような悩みを解決するか」かを明確にさせることです。「誰」の部分はペルソナとも呼ばれ具体的であればあるほどいいです。例えば、本ブログの読者は、情報系の学生と若い社会人エンジニアです。

続いて「悩み」の部分です。読者は悩みや解決したい疑問があってネットを検索し記事に辿り着いていますので、その記事はその悩みを解決する必要があります。誰の悩みも解決しない日記のようなブログは、その人自身のファン以外は興味がないです。例えば本ブログの読者の悩みは、コードが動かない、英語の公式ドキュメントを読みたくない、キャリアアップをしたい、などです。PVも収益も、読者の悩みを解決しない限り得られないです。

SEOにおけるサイト設計の重要性はGoogle自身もその筆頭に掲げています。下記はGoogleの検索セントラルからの転載です。SEOのベストプラクティスの筆頭が「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する」とあり、これには「誰のどのような悩みを解決するか」を明確にすることが不可欠です。


サイト設計の重要性は、既に100以上の記事を書いてきた私の実感にもあっています。読者に十分な価値を提供する(=読者の悩みを解決できる)ために十分な時間をかけた記事は、高い評価(高い検索順位)をGoogleから得られています。下記は私の記事の月間アクセストップ10(2023年5-6月)です。2位が統計検定2級の記事、3位がデータサイエンティスト検定(DS検定)の記事です。この2つの検定は私の読者が関心を持つであろう検定であることは言うまでもなく、いずれも私自身が受験し高得点で合格した上、最も知識と受験ノウハウが蓄積された日である受験日の翌日に執筆したものです(その後もリライト)。2023年6月現在も「統計検定2級」と「データサイエンティスト検定」の単独キーワードでTop10に入っています。



「誰のどのような悩みを解決するか」また「どのように解決するか」という問いに対する自問自答を繰り返してサイトを設計した上で記事を書くことがSEOでは最も大切です。下記は、SEOとWebマーケティング(集客)の名著で、私もサイト運営では最も影響を受けた書籍です。本書ではこの問いが深く考察されており、より深く学びたい方にはオススメです。本書では漫画と活字を交互に配置するなどの読みやすい工夫もなされています。



超特化Webサイト・超特化ブログ

競合の多いジャンルでは、「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成」したとしても競合の記事品質も高いので、なかなかSEOの効果が得られないことがあります。例えば、私が初期に書いた記事で「社会人の英語勉強法」という記事があります(ペルソナは記事名そのまま)。私自身、英語の検定は多く受けており、この記事もそれなりの品質で書いたつもりですが、SEO上は競合が多くかなり苦労しています。敗因は、私の読者(ペルソナ)であるエンジニアとは必ずしも直接関係ない記事であるという点です(=サイトが社会人の英語というジャンルに特化していない)。

超特化ブログとは、ウェブ職TVのなかじさんが提唱されているブログのペルソナ設計の手法です。競合の多い激戦ジャンルで戦いつつも、その中のニッチなエリアに特化し、さらに記事数を30~50に絞り込んで品質を上げる手法です。例えば英語は激戦ジャンルですが、社会人(ビジネスパーソン)の英語だけに特化したブログは私の調査した限りほとんどなく、勝機が十分あるジャンルだと思います(検索の上位はほとんどが英語学校です)。



その他、なかじさんのyoutubeで紹介された実際の成功例として、リンナイの衣類乾燥機乾太くんに超特化した「かんたブログ」というブログがあります。最初は洗濯、家事、クリーニングでの特化も検討されたそうですが、最終的には乾太くんのブログに超特化され、開設半年で15万円/月を稼がれているようです(2022年2月時点)。

ジャンル選定の方法

ブログのジャンルは激戦ジャンルの中で絞ることが重要です。始めから過疎なニッチなジャンルを狙うと収益化に苦労します。私はYoheiKoブログ以外にも幾つかブログを持っていますが、新しいジャンルを選ぶときは、次の3つの方法で需要を調査します。

  1. Googleトレンドでのキーワード調査
  2. ASPでの案件調査
  3. Google検索での競合調査

Googleトレンドでのキーワード調査

Googleトレンドを使うと検索キーワードの相対的なボリュームがわかります。下記はReactとPythonの検索ボリュームです。Pythonなど検索ボリュームが十分大きいと想定されるベンチマークに対して、検討中のジャンル(React)の規模の大きさを測ります。Reactは私のブログのメインのテーマです。


Googleトレンドを活用したブログのジャンル選定

次に成長性を確認します。キーワードが右肩上がりのジャンルを選ぶと楽です。下記は過去10年のReactの推移です。私が参入したのが2020年頃です。


Googleトレンドを活用したブログのジャンル選定

ASPでの案件調査

ASPとはa8.netやもしもアフィリエイトなどのアフィリエイト・サービス・プロバイダーのことで、案件を紹介してくれます。a8.netは最大手です。私がジャンルを選定するときはa8.netでの案件の品質と量を検討し、それらが十分であれば参入します。士業の先生など自分が仕事を受注する場合、または、自社プロダクトのある企業であればアフィリエイトは不要ですが、アフィリエイトを主要な収益源とするブログやメディアの場合は、a8.netに案件がないといくらPVがあっても収益化に苦労します。a8.net未登録の方は下記のバナーから簡単に登録ができます。ASPによる案件調査は前述ウェブ職TVのなかじさんもオススメされています。




Google検索による競合調査

GoogleトレンドとASPでの案件調査で十分なボリューム(需要)を確認した後に、競合の調査を実際のGoogle検索で行います。競合は反対に少ないほどいいです。競合の多いジャンルの大きな特徴は広告が多いことです。Google検索した時に上位の検索に3つも4つも広告が並ぶジャンル(キーワード)は競合が多いので、ジャンルそのものを変更するか、キーワードを組み合わせた記事によって検索上位を狙うなどの工夫が必要になります。続いて主な競合の記事を見ます。競合サイトがあまりに強い場合(=競合サイトが超特化しており、かつ記事の品質が高い)は、参入の断念を検討します。反対に競合サイトの記事の品質が高い場合でも競合サイトのジャンルが超特化していない場合は、超特化ブログによる勝機が十分あります。また、競合サイトがアフィリエイトの広告主(=メーカー)である場合は、製造と営業の関係に類似するWin-Winの関係にあるので気にする必要がありません。

マインドマップを使用した狭義のサイト設計

ジャンルを選定して、その中のペルソナを設定した後は、読者であるペルソナの悩みを書きだした上で、それぞれの悩みに答えるような具体的な記事の構成を考えます。この作業が狭義のサイト設計です。記事の構成はマインドマップにて、具体的には、XMind、EdrawMind、又はMindmeisterを使います。私のオススメは無料かつインストール不要のブラウザで使えるMindmeisterです。Mindmeisterは操作も直感的なので、簡単にマインドマップ(サイト設計)が作成できます。


マインドマップを活用した狭義のサイト設計

ライティング

サイト構成が決まれば次はライティングです。ライティングはChat-GPTに頼って推敲をしてもいいのですが、私は文章・文体に個性や思いを乗せたいので、Chat-GPTを執筆に使いません(他の用途ではChat-GPTのヘビーユーザーです)。個人ブログが企業ブログに勝つ最も容易な方法は、内容の属人性を前面に出すこどだと言われます。企業では異動もあり、なかなかブログを執筆する担当者の個性を前面に出すことが難しいです。

Webライティングで重要なポイントは、結論から書く、思いを乗せつつも冗長な表現を使わず簡潔に書く、自然な読みやすい表現とする(無理にキーワードを入れない)ことなどですが、より詳しく知りたい方は下記をご覧ください。先ほどの沈黙のWebマーケティングと同じ著者です。



被リンク(相互リンク)の重要性

私がPVが10,000を超えた当たりから意識したのが被リンクです。被リンクとは他のサイトから自分のサイトに対するリンクを得ることで、読者の悩みに答える良質な記事を書くことと同様に、SEO上は重要とされます。被リンクの質と数がSEO上プラスに働くのは、いい論文ほど引用数が多いという学術論文の評価と同じ考え方が背景にあります。先ほど引用したGoogleのガイドラインには記載がありませんが、多くのGoogle関係者がtwitterやyoutubeで検索エンジンの評価(SEO)では被リンクは考慮していると公言しています。

被リンクを得る最も簡単な方法は記事の寄稿です。私もエンジニアブログのQittaにあえて一つ記事を寄稿し、そこから自分のブログにリンクを貼っています。その他商工会議所などの業界団体、自分の業務やブログが関連しそうな有力なポータルサイトで被リンク営業をする方法もあります。私は自分から積極的に被リンク営業(相互リンク営業)をすることもありますが、サイトのPVが14,000近くなった最近は他の企業サイトから相互のリンクのお話を頂戴することが多いです。相手方サイトと自分のサイトのジャンルが近く、かつ自分のサイトよりもPVが多い企業・メディアからの声掛けであれば相互リンクは丁寧かつ積極的に対応するようにしています。ウェブ職TVのなかじさんももちろん重要視されています。

インプレッション広告による収益化

本稿でご紹介した収益化の方法は基本的にはアフィリエイト又は自社サービスが前提ですが、最後に私も採用している、読者に優しい広告による収益化の方法をご紹介します。広告収益というとGoogle Adscenceが有名ですが、Adscenceの欠点は原則クリックされない限り収益が入らない点です。よってAdscenceで収益を極大化しようとすると読者のクリックを誘発するような位置に広告を貼ることになり、CXの観点から読者に優しくありません(読者の悩みに答えるどころではない)。また読者の邪魔にならない位置に広告を貼ってもクリックされることはないので、自分の収益にもならず目障りなだけです。

The Moneytizer

私は試験的にAdscenceを貼っている記事が2つだけありますが、トップページ、サイドバー、Top10の記事他主力記事にはAdscenceを貼らず、The Moneytizerという(1)表示課金がされる広告(インプレッション課金広告)を採用しています。The Moneytizerの表示はGoogle Adscenceと同様ユーザーに最適化されつつも、クリックされる必要がないので不自然な位置に広告を貼る必要がありません。また担当者に確認したところ、自分で誤って広告を表示させるペナルティーもありません(そんなペナルティーを課せられても困りますが)。

その他のThe Moneytizerの大きな魅力は、(2)海外の企業ながら日本人の担当者がいる点、また(3)収益がドル建てなので、円安で勝手に収益が増える点です。2022-2023年の円安の環境下でドル建ての収入を得られるれるのは大きな魅力です。他にも(4)ワードプレスのプラグインがあるので貼り付けも簡単です。さらに、下記の私の紹介コードが含まれたリンクを経由してThe Moneytizerに登録すると、登録の皆様に5ドルのプレゼントがあります。



今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。